冬になると、訪問先の高齢者の皆さんが工夫しながら“自分らしい寒さ対策”をしておられる姿をよく見かけます。電気代を抑える知恵や、昔ながらの暖房器具、そして最新の省エネグッズまで、方法はさまざま。今回は、現場で実際に見た「高齢者の寒さ対策」をまとめてご紹介します。
▪️1.昔ながらの「豆炭こたつ」
電気を使わない、とてもエコなこたつ。昔ながらの暖かさが魅力ですが、豆炭を起こす作業は手間がかかります。落とすと火傷の危険があります。さらに、気密性が高い現代の住宅では換気の面で不向きなことも。
メリット:電気代ゼロ/じんわり暖かい デメリット:手間がかかる/火傷のリスク/換気は必須
▪️2.電気不要の「なんちゃってこたつ」
こたつ布団の中に湯たんぽを入れて暖をとる方法。湯たんぽは経済的で、工夫すればかなり暖かい省エネ暖房になります。
メリット:電気代ゼロ デメリット:お湯を沸かす手間/低温やけどに注意が必要
▪️3.温風ヒーター+省エネダクト
ヒーターの温風をダクトでこたつに送り、こたつ+部屋の両方を温められる、効率的な暖房術です。ただし、ダクトに足を引っ掛けると転倒のリスクがあるため、配置には要注意。部屋が本当に暖かくなるのがすごいです。
メリット:部屋もこたつも暖まる デメリット:転倒リスクあり
▪️4.窓の断熱対策(断熱シート・緩衝材)
冬の冷気の大半は「窓」から入ってきます。断熱材や結露防止シートを貼ると、室温が保たれやすくなり体感温度がグッと変わります。
メリット:冷気が減る/結露対策にも有効 デメリット/貼る作業が大変
▪️5.反射式ストーブ
反射式ストーブは、暖房だけでなく、お湯を沸かす・煮物を作るなど、料理にも活躍する“昔ながらの万能暖房”。田舎の高齢者のご家庭ではとてもよく見かけます。ただし火の近くは要注意。
メリット:暖房+調理で一石二鳥 デメリット:火の管理/焦げ付き・火災の注意
▪️まとめ
高齢者の皆さんは、昔の知恵や身近な道具を上手に活用しながら、「安全に」「節約しながら」「心地よく」冬を過ごすための工夫をされています。現場では「これ、うちでも真似したい!」と感じるアイデアにたくさん出会います。安全面を確認しながら、その方らしい冬の過ごし方を大切にしていきたいですね。
なんちゃってこたつhttps://note.com/preview/ncb56e78317c0?prev_access_key=6818b5e76604134fdce4eec6bfe16631