介護者の時間認知症の介護

介護する側の「イライラ」は悪いこと?

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介護をすることは、外から見る以上に大変なことです。「なんだ、そんなこと」と思われるような些細な出来事でも、ついイライラしてしまう。

鷹揚な振る舞いで、いつも穏やかに対応することなど、簡単にはできません。なぜなら、介護者自身も、さまざまな状況の中で社会生活を送っているからです。

仕事で疲れて帰宅した後に、失禁への対応があったり、家族が帰ってきたことで会話が弾み、同じ話を何度も繰り返されたり…。そんな場面が重なると、心身の疲れは一気に倍増します。

一人で考え事をしている時や、別の用事に取り組んでいる時でも、介護を最優先にしなければならない場面は少なくありません。「怒ってはいけない」「感情を出すのはよくない」と自分に言い聞かせ、気持ちを抑え込むことで、かえって大きなストレスを抱え込んでしまうこともあります。

それが、思いもよらない心身の不調につながることもあるのです。

だからこそ、介護者が休む時間を意識的につくることがとても大切だと思います。通所サービスやショートステイ、期間限定の入所、長期入所などを活用し、本人と少し距離を取る時間を持つことは、決して「逃げ」ではありません。むしろ、介護を長く続けるために必要な選択です。

時には、けんかになってしまうことがあってもいいと思います。ただし、人格を否定するような言葉や、相手を深く傷つける暴言だけは、決して口にしないようにしたいものです。

私自身も介護者でアルツハイマー型認知症の実父を介護しています。娘に対する遠慮や配慮はなく、まるでレクリエーションのように、毎日、親子げんかの連続です。父は忘れてしまうので、今日もまた、昨日と同じ内容で言い合いになります。正直、とても疲れます。

そのため、私は毎月少しずつショートステイを利用しています。この「離れる時間」があるからこそ、また向き合える自分でいられるのだと思います。

介護をされている皆さん。どうか自分の体と心を、いちばん大切にしてください。

頑張りすぎなくていい。無理をしなくていい。

あなたが倒れてしまったら、介護は続けられません。「頑張らない介護」を、どうか選んでください。

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