ケアマネジャー不足が続く中でも、新入社員を迎える事業所は少なくありません。
しかし、「先輩の仕事を見て覚えなさい」という指導では、真の育成にはつながりません。
経験者の採用であっても、「即戦力」として早く独り立ちさせたい気持ちは分かります。
けれども、新しい職場のルールや文化を十分に理解しないまま業務を任せてしまうと、
ご利用者との行き違いや信頼を損なうリスクが生じる可能性があります。
まず大切なのは、事業所のルールを丁寧に教えることです。
事務分掌や事務分担を明確にし、業務マニュアルや介護ソフトの操作マニュアルを整備しましょう。
新入社員がいつでも確認しながら仕事を進められる環境を整えることが、安心して業務を行う第一歩です。
また、経験者ほど「今さら聞きにくい」と感じ、自己流で進めてしまうことがあります。
それがいつの間にか事業所の“新しい慣習”になってしまうこともあります。
人材育成には時間がかかります。忙しい時期こそ、丁寧に時間をかけて育てることが、
結果的に事業所全体の力を高めることにつながります。
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