「ヘルパーさんを利用してみませんか?」そう聞くと、いまだに「家政婦さんみたいなもの?」と言われることがあります。
でも、正確には訪問介護。介護保険制度を利用し、「できない日常生活を補う」ためのサービスです。
大掃除や来客準備、家族全員分の家事をするわけではありません。あくまでも、ご本人の生活を支える支援です。
「まだ自分でできる」「他人に家に入ってほしくない」
一人暮らしの方に訪問介護を提案すると、よくこんな言葉が返ってきます。長年暮らしてきた我が家。プライドもあります。遠慮もあります。だから私はこうお伝えします。「まずは1か月だけ使ってみませんか?合わなければ、その時に考えましょう。」
3回目の訪問で見えてくる本当の課題
例えば、最初は「居間と台所の掃除をお願いしたい」という依頼だったとします。ところが、3回目の訪問あたりで変化が出ます。
- 「食器を洗ってもらうのはダメかしら」
- 「腰が曲がって、調理台が高くて料理がつらい」
- 「最近、立ちっぱなしがしんどくて…」
生活の中に入ることで、“できること・できなくなってきたこと”がはっきりしてきます。
ヘルパーさんも、訪問中に気づいたことをきちんと報告してくれます。その情報をもとに、ケアプランの見直しができます。これが訪問介護の大きな強みです。
家は一軒一軒、全く違う
訪問介護は、施設とは違います。調理ひとつとっても
- 調理台の高さ
- 包丁やまな板の置き場
- 調味料の並び順
- 味付けの好み
どの家も違います。それでもヘルパーさんは
- すぐに状況を把握し
- 手際よく作業に入り
- 決められた時間内に終え
- なおかつ利用者さんの話を聞く
本当に大変な仕事です。
ヘルパー不足という現実
ヘルパー不足が懸念されています。けれど私は思います。
訪問介護は「自分の家で暮らしたい」を支える大黒柱。
住み慣れた家で、慣れた景色の中で、自分のペースで暮らす。それを可能にする存在です。