「実務経験がないとケアマネは務まらない」は本当か?若手職員に学ぶ視点の転換

ケアマネジャーの仕事に就くには、介護福祉士、社会福祉士、看護師などの資格を持ち、かつ5年以上の実務経験が必要です。これは、ご利用者の複雑な生活背景や医療・介護の制度を理解し、適切な支援を組み立てるには、一定の現場経験が欠かせないという考えに基づいています。

私自身も長らく、「実務経験がなければケアマネは務まらない」と信じてきました。しかし、最近、法人内で一緒に仕事をしている20代から30代の若手職員たち、介護士やリハビリ専門職の姿勢を見て、考えが揺らいでいます。

サービス担当者会議などで彼らと関わる中で驚かされるのは、その判断の明快さです。ご利用者の事情をきちんと聴いた上で、「自分の仕事の範疇ではないと判断すれば、キッパリと「できません」と伝え、なおかつ代替え案を用意している。その潔さと責任感に、プロ意識を感じます。

一方で私はというと、ついご利用者の気持ちを受け止め過ぎてしまい、「自分がなんとかしなければ」と背負い込みがちです。そこから、シャドーワーク(見えない労働)が発生し、多忙さを自ら招いていることに気づきました。

ケアマネジャーは全てを自分で抱え込む役割はでありません。本来の役割をもう一度見つめ直すこと、そして、多様な人材とともに支え合う支援を持つことが、これからますます求められるのではないでしょうか。

働き方改革に私たちの未来があると思います。

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