災害について

「揺れが収まってからが本番ー“安心の避難”という選択」

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山陰地方では大きな地震が発生しました。揺れはいったん収まり、道路にも大きな被害は確認されていないという状況の中、私は一人暮らしの方の安否確認のため訪問しました。

身体的な被害がなくても、災害後の不安はすぐには消えません。訪問時、その方は落ち着いた様子でこう話されました。

「今夜はまた揺れがありそうだから、近所の一人暮らしの人たちと一緒に避難所に行こうと思っているの。誰かそばにいてくれる方が安心だから」

この言葉から“安心=建物の安全性”だけではなく、“心理的な安心”がいかに重要かを改めて感じました。

ケアマネとして関わる中で、一人暮らしの方が最も不安を感じるのは、「夜」「一人」「先が見えない状況」が重なった時です。

近くの集会所は今回は避難所として開設されていませんでした。その方は以前の避難経験を振り返り、「トイレなどの設備が古く、正直つらかった」と話してくださいました。避難所の環境は、特に高齢者にとって身体的・精神的負担が大きく、避難をためらう要因にもなります。

だからこそ今回、その方が“一人で自宅に留まる”のではなく、“人と一緒に過ごす場所へ移動する”という判断をされたことは、ケアマネとしてとても大切な選択だと感じました。

避難所に向かう前には、持ち物の確認を一緒に行いました。

  • 現金(小銭必要)
  • 服用中の薬
  • 保険証類(マイナ保険証)
  • 食べ物・飲み物
  • 携帯電話・充電器
  • マスク
  • 寒さ対策としてカイロ・毛布・アルミシートなど

「忘れ物がないように」「無理をしないように」そんな声掛けも、災害時の支援の一つだと思っています。

災害対応は、マニュアル通りにはいきません。BCPがあっても、実際に揺れを経験して初めて見えてくる課題があります。その中でケアマネに求められるのは、制度や手順だけでなく、その人の”安心の形”を一緒に考える視点ではないでしょうか。

早めの避難、自ら安全を確保する意識。そして、「一人にしない」支援。今回の地震を通して、改めてその大切さを感じた一日でした。

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