「要支援と要介護の”狭間”で思うこと」

私の事業所では、包括支援センターからの委託を受けて予防支援を行っています。最近では、新規のケースのうち予防支援の割合が高くなっており、担当する50件中、30件が要支援という状況です。

件数だけ見れば、「軽いケースが多いですね」と思われがちかもしれません。しかし実際の支援現場はそんなに単純ではありません。

いちばん大変なのは、要介護と要支援を行ったり来たりしている方です。例えば、認定審査がなかなか下りず、一次判定を参考に要支援のプランを作成したものの、結果は要介護。この場合、様式が違うので、再度プランを作り直さなければならないのです。逆のケースもあり、行ったり来たりするたびに書類の修正が必要になります。

さらに、要支援の方は原則としてモニタリングが3か月に1回となっていますが、実際には生活状況が不安定な方も多く、3か月も様子を見ないでいられるケースばかりではありません。

入院された場合は、情報提供も必要ですし、退院時には家屋訪問やカンファレンスへの参加など、要介護の方と同様の支援が求められます。それにも関わらず、要支援には加算の仕組みはありません。現場としては「同じように支援しているのだから、せめて加算がつけば」「プランの様式も統一してほしい」と切実に感じます。

また、包括支援センター担当者からのコメントをもらうプロセスもなかなか大変です。お互いに多忙な中、連絡調整ややりとりに時間がかかることもあります。

予防支援が増えてきた今、私たちケアマネジャーに求められる役割も確実に広がっています。現場の声が少しでも制度や運用に反映されることを願いながら、目の前のご利用者と向き合っていきたいと思います。

皆さんは、要支援と要介護の「狭間」で、どのような課題を感じますか?

介護予防
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