長年ケアマネジャーとして多くのご家庭と関わる中で、介護者の状況が大きく変化してきたことを強く感じています。
以前は「介護は嫁がするもの」「女性が担うもの」といった固定的な価値観が根強くありました。しかし最近では、「自分の親は自分で看る」と考える方が増え、家族介護の形が大きく変わっています。
実子が介護を担う
少子化で兄弟姉妹の人数が少なくなったこともあり、結婚後も「それぞれが実家の親を介護する」というケースは珍しくありません。介護を担う人が限られる中で、家族一人ひとりが主体的に関わる時代になってきています
男女の役割意識は薄れつつある
現在の介護現場では、息子さんが母親を介護、娘さんが父親を介護、といったケースもごく自然なものになりました。
「嫁だから」「女性だから」という理由だけで介護を担う場面は、以前に比べて確実に減っています。
多様化する介護のケース
介護者の形は、家族構成によってさらに多様化しています。
- 子どもがいないため、親類が介護を担うケース
- 子どもが病気になり、孫が介護を行なっているケース(孫は親も介護します)
- 兄弟姉妹で同居し、支え合いながら生活しているケース
どのケースも共通しているのは、「正解が一つではない」という現実です。
これからの介護に必要な視点
介護への向き合い方は、家族の数だけ存在します。「こうあるべき」「普通はこう」という考え方では、今の介護を支えきれません。
ケアマネジャーに求められるのは、制度の調整だけではなく、その家族にあった介護の形を一緒に考えることだと感じています。
介護者の多様化が進む今だからこと、一人ひとりの思いや状況に寄り添う支援が、ますます重要になっていくでしょう。