アルツハイマー型認知症の父の入所申し込みをしました。
「もう少し在宅で頑張れるかな」という思いが頭をよぎることもありましたが、ふと気づいたのです。これ以上頑張り続けるのは、私のエゴかもしれない。共倒れになる前に、頑張るのを自分のためにやめよう、と決断しました。
しかし、いざ施設入所を検討し始めると、避けて通れないのが費用の問題です。
介護施設における費用軽減の壁
例えば、老人保健施設(老健)に入所する場合、大きな負担となるのが「居住費」と「食費」です。所得に応じた軽減措置(負担限度額認定)がありますが、これには高い壁があります。同居家族に市区町村民税課税者がいる場合、対象外となってしまうのです。わが家の場合、基準額と軽減後の額を比較すると、その差は歴然でした。
- 居住費(従来型個室)
基準額 1,728円vs軽減後550円(差額1,178円/日)
- 食費
基準額1,445円vs軽減後390円(差額1,055円/日)
これだけで、月額にすると約7万円もの差が生まれます。国民年金で生活する父にとって、この「7万円の差」はあまりにも重い現実です。
グループホームという選択肢
そこで比較検討したのが、認知症対応型生活介護(グループホーム)でした。グループホームは地域密着型サービスであり、老健のような居住費・食費の軽減措置(補足給付)はありません。
しかし、世帯の状況によっては、「高額介護サービス費」の適用により、後から払い戻される部分があります。シミュレーションしてみると、老健の基準額を全額払う場合と、グループホームの費用に大きな差がないことが分かりました。結果として、父の特性に合わせたケアが期待できるグループホームへの入所を申し込むことにしました。
終わりの見えない不安と向き合う
施設費用は、基本の介護費用だけではありません。
- 日用品費
- 電気代(テレビ、携帯、電気カミソリなど)
- 洗濯代(業者洗濯になると6,000円/月以上)
- 医療費…
これらが積み重なり、そしてこの生活が何年続くのかも分かりません。この数日間、数字を並べては溜息をつき、リアルに悩みました。同時に、「自分の老後は一体どうなるのか」という切実な不安も、無視できない大きさで襲ってきました。ケアマネジャーとして多くの家族の相談対応をしてきましたが、いざ、自分のこととなると、やはり心は揺れ動きます。でも、まずはこの一歩から。父が穏やかに過ごせ、私が私自身の生活を取り戻せる場所を探して行きたいと思います。
*介護の基本料金はお住まいの地域によって単価が違います。