【現場のリアル】「お父さんが行かないなら私も…」デイサービス拒否の波紋

介護支援専門員資格について

こんにちは「ケアマネはせさんじます」です。

ケアマネジャーの主な役割は、サービスの利用調整です。しかし、予定を組んだら仕事が終わり…というわけではありません。実は、サービス当日の**「利用勧奨(お声かけ)」**も、私たちの重要で、かつ最も神経を使う役割の一つだったりします。

「行きたくない」が家族の生活を止めてしまう

デイサービスの手配が整っても、すんなり利用が始まる方ばかりではありません。中には、誰が何度促しても「今日は行かない!」と頑なに拒否されるケースもあります。

特に切実なのは、ご夫婦で同じ曜日に利用されているケースです。

こんなことがありました。

ご主人が「今日は行かん」と拒否されたことで、奥様から**「お父さんが行きたくないと言っているから、私もデイサービスを休みます」**と連絡が入りました。

なぜ一人だけで行くことができないのか?

「お父さんが休むなら、お母さんだけでも行けばいいじゃない」第三者はそう思うかもしれません。しかし、現実はそう簡単ではありません。

  • ご主人が一人になると、食事の用意ができない。
  • 排泄の介助が必要で、一人で留守番ができない。
  • 火の不始末や徘徊の心配がある。

つまり、ご主人の拒否は、そのまま「奥様の社会参加の機会の喪失」に直結してしまうのです。

ケアマネ、朝の現場へ「参上」

「利用できないかもしれない」という不安から朝のご自宅へお邪魔しました。ご主人をうまく説得されたのか着替えが終わり、朝食の時間になっていました。「我が家のために来てくれたの?」と言われたので「はい、もちろん!」と答え、日常会話をしながらデイサービスの迎えを一緒に待ちました。

この日は、幸いにも、スムーズに出発していただくことができましたが、毎回こううまく行くとは限りません。

本人の意思と、周囲の翻弄

もし最後まで拒否が続き、ご自宅で過ごされることになった場合、そのしわ寄せはご家族に向かいます。

  • 仕事中の家族が急遽早退して帰宅する。
  • 介護のために大切な予定をキャンセルする。

ご本人の「行きたいくない」という意思表示一つで、周囲は文字通りバタバタと振り回されてしまいます。

ケアマネジャーとして思うこと。「本人の意思を尊重する」のは介護の基本です。しかし、その意思によってご家族の生活が壊れてしまっては、在宅介護を続けることが難しくなります。私たちは、ご本人の「行きたくない理由」をときほぐしながら、同時にご家族の「休息や仕事」を守るために今日も現場へ『はせさんじます』。

ご夫婦にデイサービス送迎車に乗って頂き、笑顔で手を振り送り出しました。

『毎週、利用できますように』と祈りながら。

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