父がグループホームに入居しました

認知症対応のあれこれ

〜家族として迎えた新しい一歩〜

父がグループホームに入居しました。

安心した気持ちが大きい一方で、ここに至るまでにはたくさんの葛藤がありました。今日は、入居を決めた経緯と今の気持ちを残しておこうと思います。

入居を決めるまでの葛藤

父は社交的で外出が大好きです。人当たりも良く、周囲からは「穏やかなおじいさん」に見えるかもしれません。

その一方で、家では家族との協調性に欠け、自分の思い通りにならないと不満を訴えることが増えていました。

私はケアマネジャーであり介護士でもあります。そのため、「この程度なら家族で介護すればいいのにと思われるのではないか」「自分が所属する法人のグループホームなので、父が迷惑をかけたらどうしよう」という思いもありました。

そんな中、入居のお話をいただいた日の夜のことです。

その日、父は通所リハビリで入浴を済ませていました。それにもかかわらず、

「何日も風呂に入らせんとは何事だ」「親戚を呼んで相談せないけん」「風呂に鍵をしてあるなら壊してやろうか」と大騒ぎしました。

私はその様子を見ながら、「この先、何度こうしたことが繰り返されるのだろう」と考えました。そして、父にも家族にもより良い生活があるはずだと思い、入居を決断しました。

老人保健施設ではなくグループホームを選んだ理由

実は老人保健施設にも申し込みをしていました。最終的にグループホームを選んだ理由の一つは、地元の施設であり、職員や入居者の中に父の顔見知りがいるだろうと思ったからです。

父は初対面の人とも話せる性格ですが、やはり見知った人がいる安心感は大切だと感じました。また、老人保健施設は所得状況によって居住費や食費の軽減制度がありますが、我が家の場合、父が国民年金所得であっても対象外です。費用を比較しても大きな差はありませんでした。

さらに、グループホームでは洗濯も施設で対応していただけます。費用面だけでなく、洗濯物の交換や持ち帰りの負担が少ないことも家族にとっては大きな助けになると感じました。(施設によって対応は違います)

入居当日の様子

当日、父には事前に「施設に入る」とは伝えていませんでした。詳細を何度説明しても理解が難しく、その度に不安や混乱を招いてしまう可能性があったためです。

私は「一緒に出かけよう」と声をかけて施設に向かい、到着してから「今日からここでお世話になるよ」と伝えました。

父は制度や施設の仕組みを理解することが難しく、翌日には忘れてしまいます。細かな説明を繰り返すよりも、実際にその場の雰囲気を感じながら過ごしてもらう方が父には合っていると思いました。

施設では父と顔見知りのスタッフさんが温かく声をかけてくださり、嫌な空気になることもなく、とても自然な形で過ごすことができました。私もほっと胸をなで下ろしました。

今感じている安堵

父のことを常に気にかける生活が続き、正直なところ疲れていました。入居準備は大変でしたが、それは一時的なものです。これからは、時々笑顔で会いに行く方が、父にとっても私にとっても良い距離感だと思っています。寂しさよりも安堵の方が大きいです。

父が安心して暮らせる場所が見つかり、私も肩の力を抜いて生活できるようになりました。これからは少し自分の時間が持てそうです。

何をしようか、まだ思いついていませんが、それを考える時間も楽しみです。

父も私も、新しい生活のスタートです。

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