その靴、本当に合っていますか?転倒のリスクを減らした高齢者の靴選び

福祉用具

私の父が歩いている姿を見るたびに、気になっていたことがありました。

靴のかかと部分が2cmほど余っているのです。

一緒に靴を買いに行って試着しても、いつも少し大きめのスニーカーを選んでいました。私は「足の形のせいなのかな」と思っていました。

ところが、父がグループホームへ入居して間もなく、職員さんから「歩きにくそうです」と連絡をいただきました。

やはり、靴が合っていなかったのです。

私はケアマネジャーですので、福祉用具専門相談員に相談しました。

福祉用具レンタル事業所の多くでは福祉用具の販売も行なっており、中にはリハビリシューズ選びを専門的にサポートしてくれるところがあります。

例えば、父の足は、『幅広』『甲高』『鉤爪指(つま先が変形している状態)』と少し特徴のある足です。

まず、足のサイズや形を手稲に測定していただき、後日、試着用の靴を数足持参してくださいました。

実際に履いて歩きながら確認し、本人の好きな色も聞いて発注。

「これは履きやすいな。歩きやすい。」と、とても嬉しそうでした。

サイズが大き過ぎても小さ過ぎても、つまづきや転倒の原因になります。

「昔からこのサイズだから」「本人がこれでいいと言うから」と選ぶのではなく、一度専門家に相談してみることをおすすめします。

また、リハビリシューズの中には、片方だけの販売や左右で異なるサイズを選べる商品もあります。足の状態に合わせて選べるため、外反母趾やむくみ、片麻痺などがある方にも役立ちます。

高齢になると、「履ける靴」と「安全に歩ける靴」は同じではありません。

毎日履く靴だからこそ、歩きやすさと安全性を大切にしたいものです。

ご家族の靴を見て、「少し歩きにくそうだな」と感じたら、それは見直しのサインかもしれません。

転倒予防の第一歩は、その人の足に合った一束を選ぶことから始まります。

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