担当させていただくようになって、もう3年以上になるご利用者がおられます。
私はいつも、「この方には私しか担当ケアマネがいない」という気持ちで、一人ひとりに誠意を持って関わっています。
しかし、どれだけ長いお付き合いになっても、ケアマネジャーはご家族の代わりにはなれません。
入院の手続きをしたり、身元引受人になったり、保証人になったりすることは制度上できません。
だからこそ、ケアマネは適切な距離感を保ちながら、ご利用者の生活を支える専門職なのだと思っています。
こんな経験があります。退職するケアマネジャーが「担当していたご利用者へ挨拶には行かない」と話していました。
理由を尋ねると、「精神的に不安定になられたら困るから」という答えでした。
私は少し違和感を覚えました。
何も伝えずに担当が変わったら、ご利用者はどう感じるでしょうか。
長い間関わってきた相手が、ある日突然いなくなる。
そのほうが、戸惑いや寂しさを感じるのではないでしょうか。
そこで一緒にご挨拶に伺いました。
すると、どのご利用者も担当していたケアマネジャーへ「今までありがとう」と感謝の言葉を伝えられました。
担当変更に怒ったり、不満を口にされたりする方は一人もおられませんでした。
私はその姿を見て、あらためて思いました。
ご利用者は支援されるだけの存在ではありません。
人生を積み重ねてこられた、一人の大人です。
きちんと説明を受ければ理解し、自分の言葉で気持ちを伝える力を持っておられます。
ケアマネジャーとご利用者は、支援する側・される側ではありますが、人としては対等な関係です。
だからこそ、相手を信頼し、誠実に向き合うことを大切にしたい。
これからも、その姿勢を忘れずに仕事を続けていきたいと思います。
ケアマネジャーはご本人の人生を支える存在ですが、ご家族の代わりにはなれません。だからこそ、ご本人の希望や大切な情報を元気なうちに書き残しておくことが、将来の安心につながります。私もご家族にはエンディングノートをおすすめすることがあります。


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