ケアマネジャーをしていると、就業時間が終わっても、ご利用者やご家族とのやりとりを思い出してしまうことがあります。
「どうして、あんなことを言われたんだろう」
「私の対応が悪かったのかな」
「なぜ、こんな思いをしながら仕事をしないといけないんだろう」
家に帰ってからも考え込んでしまったり、布団に入ってから思い出して眠れなくなったり。
そんな経験があるケアマネジャーは、少なくないのではないでしょうか。
価値観が違うのだから、分かり合えないこともある
私たちは、ご利用者やご家族とたくさんの話をします。
生活歴も違えば、家族関係も違います。
介護に関する考え方も、お金に対する考え方も違います。
当然、私たちケアマネジャーの価値観とも違います。
だから、いくら丁寧に説明しても理解してもらえなかったり、こちらが良かれと思って提案したことを受け入れてもらえなかったりすることがあります。
そして、ご利用者本人のことを第一に考えれば、ご家族の希望に添えないこともあります。
ケアマネジャーは「家族の希望をすべて叶える人」ではありません。
本人にとって何が必要なのか。安全に生活するためにはどうしたらいいか。
制度上、できることなのか。
いろいろなことを考えながら調整するのが仕事です。
だからこそ、ときには意見がぶつかります。
「何でもいうことを聞いてくれる人」ではない
残念ながら、
「自分より年下だから」
「介護の仕事をしている人だから」
「自分たちは、お金を払っている側だから」
「女性だから」
そんな見方をされることもあります。
そこに偏見や「言うことを聞いて当然」と言う意識が重なると、強い口調で責められたり、無理な要求をされたりすることがあります。
それが繰り返されれば、カスタマーハラスメントと呼ばれるような状況に発展することもあります。
専門職だからといって、何を言われても我慢しなければならないわけではありません。
合わなければ、担当を変わるという選択肢もある
どうしても関係を築くことが難しいご利用者やご家族であれば、担当を交代するという方法もあります。
「私が最後まで担当しなければ」
そう思ってしまうこともあります。
責任感を持って仕事をすることは大切です。
でも、
「このご利用者には私しかいない」
とまで思わなくてもいいのではないでしょうか。
ケアマネジャーは一人ではありません。
不思議なもので、担当が変わった途端、それまで停滞していたことが動き出すこともあります。
前のケアマネジャーが悪かったわけでも、新しいケアマネジャーが特別優秀だったわけでもありません。
ただ、「相性」が変わっただけなのかもしれません。
人と人との関係ですから、どうしても合う、合わないがあります。
「少し怖い」と思った感覚を無視しない
もう一つ大切なのは、危険を感じたときです。
「ちょっと怖いな」
「いつもと違うな」
「このまま一人で対応するのは危ないかもしれない」
そう感じたら、自分だけで抱え込まないことです。
事業所内で共有する。
管理者に報告する。
必要に応じて関係機関と情報を共有する。
早めに動くことが、自分を守ることにも、ご利用者を守ることにもつながります。
「これくらいなら大丈夫」と我慢を重ねる必要はありません。
ケアマネジャーは精神労働でもある
ケアマネジャーの仕事は、書類を作ったり、サービスを調整したりするだけではありません。
人の気持ちを受け止め、家族の葛藤を聞き、意見の違う人たちの間に入り、ときには厳しい言葉を受けながら調整します。
仕事が終わっても、その言葉が頭の中に残ることがあります。
身体を使う仕事とはまた違った「疲れ」があります。
私は、ケアマネジャーの仕事には精神労働的な部分がかなりあると思っています。
だからこそ、自分を守ることも仕事の一つです。
担当を変わってもいい。
誰かに相談してもいい。
一人で解決できなくてもいい。
ケアマネジャーの代わりはいる。
でも自分自身の代わりはいません。
だから、
「頑張りすぎない」
これをケアマネジャーの合言葉にしませんか?
今日も十分、頑張っていますよ!


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