シルバーウィークは、どう過ごされましたか?
今年は長いお休みになった方も多かったのではないでしょうか。
私はというと、孫がLINEのビデオ通話をしてくれました。
「おばあちゃん、いつもありがとう」
突然そんなことを言われたので、
「??? どうしたの?」
と聞くと、
「敬老の日だから」
とのこと。
まだ(もう?)50代。
仕事も現役バリバリです。
自分では「敬老」という言葉とは、まだまだ縁がないつもりでいます。
でも、孫から見れば私は間違いなく「おばあちゃん」。
立場上はおばあちゃんなので、
「ありがとう」
と、ありがたく受け取りました。
「企画する人も、もらう人も高齢者なんだよ」
敬老の日を前に、ご利用者ともこんな話をしました。
「敬老の日だから、地域でお祝いしてもらえるんだって」
そう話されたあと、笑いながら続けられました。
「でもな、企画する人も、もらう人も高齢者なんだよ。お互いにおめでとうだよー」
思わず私も笑ってしまいました。
でも、この言葉
笑い話のようでいて、今の地域の姿をよく表しているように思います。
隣近所を見渡せば、80歳以上の方ばかり。
誰かに一方的に支えてもらうというより、お互いがお互いを気にかけながら暮らしています。
「今日は姿を見ないけど、どうしたかな」
「最近、畑に出てこないな」
「病院に行くって言ってたけど、帰ったかな」
そんなふうに声をかけ合う。
自分自身も歳を重ね。体のあちこちに痛みがあったり、以前のようには動けなくなったりしています。
他人どころの騒ぎではない。
本当は、自分の生活を続けるだけでも大変なのかもしれません。
それでも、隣の人のことを気にかける。
お互いに声をかけ合って暮らしておられます。
「いつもの暮らし」を続けるということ
私たちはよく、
「住み慣れた地域で、その人らしく暮らす」
と言います。
介護の仕事をしていると、何度も耳にする言葉です。
けれど、その「暮らす」ということ自体が、年齢を重ねるほど大仕事になっていくのだと思います。
朝起きる。
ご飯を食べる。
洗濯をする。
薬を飲む。
畑を見る。
買い物に行く。
近所の人と話をする。
夜になったら戸締りをして眠る。
若い頃には当たり前だった一つひとつのことに、少しずつ時間と労力が必要になっていきます。
それでも皆さんは、それぞれの日常を過ごしておられます。
特別なことをしているわけではありません。
でも、その「いつもの一日」を積み重ねることをが、実はとても大変なことなのだと思います。
私はこんなふうに年を重ねられるだろうか
ケアマネジャーとして高齢の方々と接していると、ときどき思います。
私は80歳になったとき、こんなふうに頑張れるだろうか。
自分の体のことを気にしながら、隣の人のことも心配する。
できないことが増えても、自分なりの方法を探して暮らす。
「長生きも大変だよ」
そう言いながら、それでも今日一日を過ごしている。
そんな皆さんを見ていると私は自信がなくなることがあります。
まだ(もう?)50代の私の方が、
「疲れた」
「今日は何もしたくない」
なんて言っていますから。
「お互いにおめでとう」でいいのかもしれない
敬老の日。
長生きをお祝いする日ですが、今の地域では、お祝いする人も、お祝いされる人も高齢者になっています。
「お互いにおめでとうだよー」
ご利用者が笑いながら言われたその言葉が、妙に心に残りました。
支える人と支えられる人。
そんなふうに、きれいに分けられない時代になっているのかもしれません。
昨日は助けてもらったけれど、今日は自分が声をかける。
自分も大変だけれど、隣の人も気にかける。
そうやって「お互いさま」で暮らしている。
これも、地域で暮らし続けるということなのだと思います。
来年の敬老の日も
「お互いにおめでとう」
と笑い合えますように。

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